教育訓練給付金・リスキリング補助金で学んで転職するガイド【2026年最新・申請方法から転職成功まで】

公開:2026-05-31更新:2026-07-15監修:転職エージェントLab 編集部

「転職のためにスキルアップしたいが、スクール・資格取得の費用が高くて踏み出せない」「プログラミングスクール・簿記・社会保険労務士などの資格に挑戦したいが、費用が20〜80万円かかる」——こうした悩みを持つ方に、国の制度を使えば費用を大幅に抑えながらスキルアップと転職を同時に実現できることをお伝えします。

「教育訓練給付金」は厚生労働省が運営する雇用保険の制度で、対象となるスクール・資格講座の受講費用の20〜80%が国から給付されます。専門実践教育訓練であれば最大112万円の給付が受けられます。また2023年から始まった「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」では、在職中の転職支援コース受講費用の最大80%(上限40万円)が補助されます。

本記事では、教育訓練給付金の種類・申請方法・対象となるスクール・資格一覧・転職への活かし方を徹底解説します。また、最新の「リスキリング補助金」「人材開発支援助成金」など関連制度もあわせて紹介します。正しい制度を活用することで、転職のためのスキルアップコストを大幅に削減できます。

目次

  1. 1. 教育訓練給付金の3種類と給付額:自分に該当するタイプを確認
    1. 1-1. ①一般教育訓練給付金:費用の20%給付(上限10万円)
    2. 1-2. ②特定一般教育訓練給付金:費用の40%給付(上限20万円)
    3. 1-3. ③専門実践教育訓練給付金:費用の50〜80%給付(最大112万円)
  2. 2. 2026年最新:リスキリング補助金・新制度の全貌
    1. 2-1. リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の概要
  3. 3. 補助金を活かした転職成功のための実践ロードマップ
    1. 3-1. STEP1:ハローワークで給付資格を確認する
    2. 3-2. STEP2:受講前にハローワークへ必ず事前申請する
    3. 3-3. STEP3:転職エージェントと並行してスキルアップを進める
  4. 4. 教育訓練給付制度を転職活動に活用する具体的な手順
  5. 5. 給付率で比較する教育訓練給付制度の種類
  6. 6. 教育訓練給付制度と転職エージェント活用の組み合わせ方
  7. 7. 教育訓練給付制度でよくある勘違いと注意点
  8. 8. よくある質問

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教育訓練給付金の3種類と給付額:自分に該当するタイプを確認

教育訓練給付金には3種類があり、対象講座の種類・給付率・上限額が異なります。自分の状況に合ったタイプを確認しましょう。

①一般教育訓練給付金:費用の20%給付(上限10万円)

一般教育訓練給付金は最も使いやすい制度です。受給条件は在職中なら雇用保険加入1年以上(初回は6ヶ月以上)、離職後1年以内。給付額は受講費用の20%(上限10万円・最低4,000円必要)。対象講座は比較的広く、①英語検定・TOEIC対策、②パソコン・ITスキル講座、③MOS(Word・Excel)、④簿記検定対策、⑤カラーコーディネーター・医療事務・ファイナンシャルプランナーなど、幅広い資格対策講座が含まれます。申請はハローワークへの事前申請が原則ですが、手順は比較的シンプルです。

転職でよく使われる対象講座として、TOEICスコアアップ講座(グローバル企業転職に有効)・FP(ファイナンシャルプランナー)資格講座(金融・保険業界転職)・医療事務・調剤薬局事務(医療系転職)・初級・基本情報技術者試験対策(IT系転職の入口)などがあります。

②特定一般教育訓練給付金:費用の40%給付(上限20万円)

特定一般教育訓練給付金は一般より給付率が高く(40%・上限20万円)、即効性の高いスキルアップ講座が対象です。受給条件は一般と同様(雇用保険1年以上)ですが、対象講座は厚生労働省が特定したものに限定されます。主な対象講座:①介護職員初任者研修・実務者研修(介護・福祉業界への転職に必須)、②大型自動車免許・中型免許(ドライバー・物流業界転職)、③宅地建物取引士(宅建)試験対策、④社会保険労務士(社労士)試験対策、⑤税理士・公認会計士試験対策(一部の予備校)。

特に「宅建」「社労士」「介護職員初任者研修」は転職市場での需要が高く、資格取得後の就職率も高いため、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。

③専門実践教育訓練給付金:費用の50〜80%給付(最大112万円)

専門実践教育訓練給付金は最大の給付額を誇る制度で、受講費用の50%(受講中)+就職後に雇用保険加入の特定職種に就いた場合さらに20%追加(合計70%)、さらに一定の条件を満たすと10%追加(合計80%)と、最大112万円の給付が可能です。受給条件は雇用保険加入3年以上(初回は2年以上・45歳未満の離職者は特例あり)。対象講座:①看護師・准看護師養成学校、②ITエンジニア養成スクール(テックキャンプ・侍エンジニア・GEEK JOBなど認定校)、③MBA・経営大学院、④社会福祉士・精神保健福祉士養成、⑤美容師・製菓衛生師などの専門学校(一部)。

ITエンジニア転職を目指す方にとって「専門実践教育訓練給付金認定のプログラミングスクール」は、50〜80万円の受講費用が実質10〜25万円程度になる場合があり、非常に有利な制度です。ただし認定校かどうかの確認と、受講前のハローワークへの申請が必須です。

2026年最新:リスキリング補助金・新制度の全貌

2023年から始まった「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」は、従来の教育訓練給付金とは別に、転職支援・スキルアップを組み合わせた新しい補助制度です。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の概要

本事業は「転職支援(キャリアコンサルティング)+スキルアップ講座(訓練)+転職活動支援」の3つをセットで提供するプログラムで、対象者が実際に転職した場合に訓練費用の最大80%(上限40万円)が給付されます。2026年現在、全国の認定を受けた事業者(転職エージェント・スクール・企業)が実施しており、参加費は原則無料〜数万円程度です。

重要なのは「転職支援とセット」という点です。認定事業者からキャリアコンサルティングを受けながら、指定のスキルアップ講座を受講し、転職を成功させた場合に費用の80%が払い戻されます。つまり「スキルアップしながら転職活動も並行できる」という一石二鳥の制度です。認定事業者リストは厚生労働省のウェブサイトで確認できます。

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補助金を活かした転職成功のための実践ロードマップ

教育訓練給付金・リスキリング補助金を転職に活かすための具体的なステップを解説します。

STEP1:ハローワークで給付資格を確認する

まず最寄りのハローワークまたはハローワークインターネットサービスで、自分が給付金の受給資格を持つかを確認してください。雇用保険の加入期間・前回の受給からの経過時間を確認します。「教育訓練給付金支給要件照会票」を事業所(会社)経由で発行してもらうか、マイナンバーカード・雇用保険被保険者証を持参してハローワークで照会できます。

受給資格が確認できたら、自分が目指すスキル・資格に対応した「厚生労働省指定の教育訓練講座」を「教育訓練給付制度 検索システム(厚労省)」で検索します。補助対象か否かは講座ごとに指定されているため、スクールに直接聞くか、厚労省のシステムで確認してください。

STEP2:受講前にハローワークへ必ず事前申請する

教育訓練給付金は「受講開始前」にハローワークへの事前申請が必要です(専門実践の場合は受講開始1ヶ月前まで)。事前申請なしで受講を開始した場合は給付を受けられないため、手順の順番を絶対に守ってください。申請に必要な書類:①教育訓練給付金支給申請書(ハローワークで入手)、②受講前キャリアコンサルティングの実施証明書(専門実践の場合は必須)、③被保険者証または離職票。

STEP3:転職エージェントと並行してスキルアップを進める

スクール・資格学習と同時に転職エージェントへの登録を進めることが最も効率的です。「現在○○の資格取得に向けて学習中・○ヶ月後に転職活動を本格化させたい」と担当エージェントに伝えることで、学習完了に合わせた転職活動スケジュールを立てられます。資格取得前から求人情報を確認し「どのスキルがどの求人でどう評価されるか」を理解した上で学習内容を最適化できます。

教育訓練給付制度を転職活動に活用する具体的な手順

教育訓練給付制度は、雇用保険の被保険者が対象講座を受講した際に、費用の一部が支給される制度です。転職活動と組み合わせて活用する手順を整理します。

  • STEP1 対象講座の確認:厚生労働省の教育訓練給付制度検索システムで、自分が受けたい講座が対象になっているか確認する
  • STEP2 受給資格の確認:雇用保険の被保険者期間(一般教育訓練は原則1年以上、専門実践教育訓練は原則3年以上)を満たしているか確認する
  • STEP3 受講前の手続き:専門実践教育訓練の場合は、受講開始前にハローワークでジョブ・カードを用いたキャリアコンサルティングを受ける必要がある
  • STEP4 講座受講と修了:講座を最後まで受講し、修了証明を受け取る
  • STEP5 給付金の申請:修了後、ハローワークに必要書類を提出し、給付金の支給を申請する

給付率で比較する教育訓練給付制度の種類

  • 一般教育訓練給付金:受講費用の20%(上限10万円)が支給される、比較的取得しやすい資格・講座が対象
  • 特定一般教育訓練給付金:受講費用の40%(上限20万円)が支給される、速やかな再就職に資する講座が対象
  • 専門実践教育訓練給付金:受講費用の最大70%(年間上限56万円)が支給される、専門的・実践的な講座が対象で、資格取得後に就職した場合はさらに追加給付がある

教育訓練給付制度と転職エージェント活用の組み合わせ方

  • 資格取得と並行した求人探し:受講中からエージェントに登録し、修了後すぐに応募できるよう準備を進める
  • リスキリング支援に強いエージェントの活用:資格取得支援や学び直しに理解のあるエージェントを選ぶことで、給付制度と転職活動を一体的に進めやすくなる
  • 在職中の受講も検討する:離職せずに在職中から受講を始めることで、収入を維持しながらスキルアップができる
  • 会社の制度と併用する:企業によっては独自の資格取得支援制度を持つ場合があり、教育訓練給付と併用できるか確認する価値がある

教育訓練給付制度でよくある勘違いと注意点

  • 「全額支給される」という誤解:給付率は講座の種類により20〜70%で、全額支給ではない点に注意する
  • 「どんな講座でも対象になる」という誤解:厚生労働省の指定講座のみが対象で、事前に検索システムでの確認が必須
  • 「申請すればすぐ振り込まれる」という誤解:修了後の書類提出から実際の振込までには一定の期間がかかる
  • 申請期限を過ぎると受給できなくなる:原則として受講修了日の翌日から1ヶ月以内に申請する必要があり、期限管理が重要

よくある質問

Q

教育訓練給付金の申請を忘れて受講を始めてしまいました。給付は受けられますか?

A

原則として受講開始前の申請が必要なため、事後申請は認められません(専門実践教育訓練は受講開始1ヶ月前が締め切り)。ただし特別な事情がある場合はハローワークに相談することをおすすめします。今後の受講については必ず事前申請を行ってください。

Q

在職中でも教育訓練給付金を受け取れますか?

A

はい、受け取れます。雇用保険に1年以上加入していれば(初回は6ヶ月以上)在職中でも利用できます。退職せずにスキルアップしながら転職活動できる点が大きなメリットです。

Q

プログラミングスクールは教育訓練給付金の対象ですか?

A

一部のプログラミングスクール(テックキャンプ・デジタルハリウッドSTUDIOなど)は専門実践教育訓練の指定を受けており、費用の50〜80%が給付されます。ただし全てのスクールが対象ではないため、受講前に「厚生労働省教育訓練講座検索システム」で対象講座かを確認してください。

Q

リスキリング補助金(リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業)を受けるには何が必要ですか?

A

認定事業者でのキャリアコンサルティング受講→指定訓練講座の受講→転職活動→転職成功、という流れが必要です。転職成功後に訓練費用の最大80%が給付されます。認定事業者リストは厚生労働省ウェブサイトで確認してください。在職中・離職中いずれでも利用可能です。

Q

教育訓練給付制度は、転職先が決まっていなくても利用できますか?

A

利用できます。教育訓練給付制度は雇用保険の被保険者(または離職後1年以内など一定の条件を満たす方)であれば利用可能で、転職先が決まっているかどうかは要件ではありません。スキルアップを通じて転職活動を有利に進めるために、転職活動と並行して活用する方も多くいます。

Q

会社を辞めた後でも教育訓練給付金は申請できますか?

A

離職後でも、原則として離職日の翌日から1年以内(専門実践教育訓練は条件により延長あり)であれば申請可能です。ただし受給資格の確認や手続きの流れが異なる場合があるため、事前にハローワークに相談することをお勧めします。

Q

専門実践教育訓練給付金の「追加給付」とは何ですか?

A

専門実践教育訓練を修了し、資格取得等をした上で、修了後1年以内に雇用保険の被保険者として雇用された場合に支給される追加の給付です。基本の給付と合わせることで、最大で受講費用の80%程度が支給される場合もあり、資格を活かした転職を後押しする制度になっています。

Q

教育訓練給付制度を使って取得した資格は、転職の面接でどうアピールすればよいですか?

A

資格取得の事実だけでなく、「なぜその資格を選んだのか」「学習を通じて何を得たのか」「実務でどう活かせるか」までをセットで語ることが重要です。制度を活用した計画性・学習意欲そのものも、ポジティブな評価材料になります。

Q

教育訓練給付制度の対象講座には、どのようなものがありますか?

A

IT関連資格(ITパスポート、基本情報技術者など)、簿記、社会保険労務士、中小企業診断士、TOEICなどの語学講座、看護師・保育士などの専門資格まで、幅広い分野の講座が対象になっています。厚生労働省の検索システムで最新の指定講座を確認できます。

Q

在職中と離職後で、教育訓練給付制度の使い方に違いはありますか?

A

在職中は収入を維持しながら受講できる一方、業務との両立が必要になります。離職後は学習に専念しやすい反面、受給資格の期限(原則1年以内)に注意が必要です。どちらにもメリットがあるため、自分のライフステージや経済状況に応じて選択するとよいでしょう。

Q

教育訓練給付金の申請に必要な書類は何ですか?

A

一般的には、教育訓練給付金支給申請書、教育訓練修了証明書、領収書、本人・住居所確認書類、雇用保険被保険者証などが必要です。専門実践教育訓練の場合はジョブ・カードも必要になるため、事前にハローワークで最新の必要書類を確認しておくと安心です。

Q

教育訓練給付制度と失業手当は同時に受給できますか?

A

条件を満たせば同時に受給可能です。特に離職後に教育訓練支援給付金(専門実践教育訓練を受講する45歳未満の方などが対象)を活用すると、基本手当に上乗せする形での支援を受けられる場合があります。詳細な条件はハローワークで個別に確認することをお勧めします。

Q

教育訓練給付制度を使わずに資格取得した場合と比べて、どのくらいお得になりますか?

A

例えば受講費用30万円の専門実践教育訓練を受けた場合、給付率50%(資格取得等でさらに20%上乗せ)が適用されれば、最大21万円が支給される計算になります。制度を使わない場合と比べて、実質的な自己負担を大幅に抑えられる点が大きなメリットです。

Q

教育訓練給付制度を活用したキャリアチェンジの成功例にはどのようなものがありますか?

A

事務職から専門実践教育訓練でITエンジニアの基礎資格を取得し、未経験からIT業界へ転職した例や、社会保険労務士資格を取得して人事・労務分野へキャリアチェンジした例など、制度を活用して新しい専門性を身につけ、転職につなげるケースが数多く見られます。

この記事を書いた人

転職・キャリア専門メディア 編集部

転職エージェントLab 編集部

転職エージェントLab編集部は、人材業界出身の運営者が中心となり、実際の業界経験をもとに転職エージェントの情報を調査・発信しています。読者が自分に合ったエージェントを選べるよう、各サービスの特徴・求人実績を中立な視点でまとめています。

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