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旅行代理店・ツアーオペレーターへの転職完全ガイド【2026年版】観光業界の仕事と年収

公開:2026-05-20更新:2026-05-20監修:転職エージェントLab 編集部

「旅行好きを仕事にしたい」「観光業・旅行業界でキャリアを積みたい」「ツアーコンダクター(TC)・旅程管理主任者として国内外のツアーを仕切りたい」——旅行業界は、2020〜2022年のコロナ禍で壊滅的な打撃を受けましたが、2023年以降は急速に回復。2026年現在は訪日外国人旅行者(インバウンド)の急増、2025年大阪万博後の観光需要拡大、「体験型ツーリズム」「サステナブルトラベル」「富裕層旅行(ラグジュアリーツーリズム)」など多様化するニーズへの対応で、業界全体が活気を取り戻しています。

一方で、旅行業界の構造変化(OTA・個人手配の台頭・旅行会社の統廃合)により、旅行会社の役割は「単なる予約代行」から「体験・コンテンツのキュレーター」「着地型観光のプロデューサー」「法人旅行(MICE)の設計者」へと進化しています。本記事では、旅行代理店・ツアーオペレーター・インバウンド観光業への転職を目指す方のために、仕事内容・年収・必要なスキル・転職方法を詳しく解説します。

目次

  1. 1. 旅行業界の職種と仕事内容
    1. 1-1. 旅行カウンタースタッフ・旅行営業職
    2. 1-2. ツアープランナー・商品企画・仕入れ担当
    3. 1-3. ツアーコンダクター・添乗員・通訳ガイド
  2. 2. 旅行業界の年収と給与水準
    1. 2-1. 職種別年収相場と旅行業の薄利構造
  3. 3. 旅行業界への転職に必要な資格とスキル
    1. 3-1. 旅行業務取扱管理者資格と他の有利な資格
  4. 4. 旅行業界への転職活動の進め方
    1. 4-1. 転職エージェントの活用と自己PR戦略
    2. 4-2. インバウンド観光・着地型ツーリズムへの転職機会
  5. 5. よくある質問

旅行業界の職種と仕事内容

旅行業界には旅行販売・企画・添乗・インバウンド対応など多様な職種があります。

旅行カウンタースタッフ・旅行営業職

旅行業の中心となる「旅行販売・カウンター業務」の仕事内容として、①「店頭カウンター(B2C旅行相談・販売)」——旅行会社の店舗(JTBトラベル・日本旅行・東武トップツアーズ等)で個人・グループ客に国内外旅行の提案・予約・手配を行う職種。顧客の要望(目的地・予算・日程・旅行目的)をヒアリングし、最適なパッケージツアー・フリープラン・個人手配旅行を提案します。②「法人旅行(BTC:Business Travel)・インセンティブツアー営業」——企業の出張手配・社員旅行(インセンティブツアー)・工場見学ツアー・報奨旅行を担当。大口法人クライアントとの長期的な関係構築が重要で、旅行手配以外にも宿泊・会議室・交通の一括手配サービス(トラベルマネジメント)を提供します。③「MICE(Meeting・Incentive・Conference・Exhibition)担当」——学会・国際会議・見本市・企業会議のトータルコーディネートを担当。会場選定・宿泊手配・ケータリング・通訳・運営まで一括して担当する高度な職種です。

旅行カウンタースタッフに求められるスキルとして、「旅行地理知識(国内・海外の主要観光地・交通機関の理解)」「顧客の要望を引き出すカウンセリング力」「GDS(Global Distribution System)の操作スキル(Amadeus・Sabre・Galileo等の予約システム)」「外国語(英語・中国語・韓国語)」「旅行業務取扱管理者資格」が挙げられます。近年は「旅行比較サイト(じゃらん・楽天トラベル・Booking.com)との差別化」として、「現地に詳しい専門家としての提案力」「VIP・富裕層向けの特別手配力(プライベートジェット・ヨット・プライベートビラ等)」が旅行カウンターの付加価値となっています。

  • 店頭カウンター:個人・グループ旅行の提案・予約・手配
  • 法人旅行(BTC):出張手配・社員旅行・インセンティブツアー
  • MICE担当:学会・国際会議・展示会のトータルコーディネート
  • 旅行地理知識:国内外の主要観光地・交通機関の理解
  • GDSシステム:Amadeus・Sabre等の予約システム操作

ツアープランナー・商品企画・仕入れ担当

旅行商品を「企画・開発・仕入れ」する職種は、旅行業界でも特に創造性とビジネス感覚が求められるポジションです。①「ツアープランナー(旅行商品企画担当)」——国内・海外のパッケージツアー・テーマ旅行(グルメツアー・歴史探訪・自然体験など)の企画立案を担当。現地の宿泊施設・レストラン・観光スポット・交通機関(航空会社・鉄道・クルーズ等)との料金交渉・仕入れ・パッケージ化を行います。②「ランドオペレーター(現地手配会社・DMC)」——現地(日本国内または海外の特定地域)での観光手配を専門とする会社で、ガイド・バス・宿泊・食事・入場券などを一括で手配・提供するB2B型の職種。③「仕入れ(ホールセール)担当」——航空会社・ホテル・現地オペレーターとのアロットメント(一括仕入れ)・料金交渉・契約管理を担当。価格競争力のある旅行商品を開発するための「仕入れ力」は旅行会社の競争力の源泉です。

ツアープランナー・商品企画職は、「自分の好きな旅先・テーマを商品化できる」というやりがいが大きく、旅行好きの方に特に人気の職種です。一方で、「オリジナリティのある旅行商品を開発しても、OTA(個人手配の普及)で価格競争に晒される」「旅行業の薄利多売構造」「コロナなどの外部リスクによる大量キャンセル(クレジット処理・返金対応の膨大な業務)」という課題もあります。近年は「少人数・高単価の体験型ツアー(料理教室・伝統工芸体験・農業体験・星空観察等)」が差別化要素として注目され、単価向上とともに企画職の重要性が増しています。

  • ツアープランナー:旅行商品企画・料金交渉・パッケージ化
  • ランドオペレーター(DMC):現地手配(ガイド・バス・宿・食事)専門
  • 仕入れ担当:航空・ホテルとのアロットメント交渉・契約管理
  • 体験型ツアー企画:少人数・高単価の差別化商品開発
  • テーマ旅行:グルメ・歴史・自然・伝統文化体験ツアー企画

ツアーコンダクター・添乗員・通訳ガイド

ツアーに同行してグループ旅行を管理・案内する「ツアーコンダクター(TC)・添乗員」は、旅行業の現場を支える重要な職種です。①「ツアーコンダクター(国内旅程管理主任者・総合旅程管理主任者)」——パッケージツアーに同行し、交通・宿泊・食事・観光の日程管理・ゲスト対応・緊急事態(病気・怪我・盗難・天候不順)の対応を担当。「国内旅程管理主任者」(国内ツアー担当)と「総合旅程管理主任者」(海外ツアー担当)の2種があり、それぞれ研修修了が必要です。②「通訳案内士(全国通訳案内士・地域通訳案内士)」——外国人観光客を案内する「公的資格」を持つ専門ガイド。英語・中国語・韓国語・フランス語など言語ごとに資格があり、観光庁の認定を受けた「プロ観光ガイド」として活動します。③「フリーランス添乗員」——派遣会社・旅行会社と契約して、特定のツアーへの参加・日当制で活動。レギュラー雇用ではなく、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方として選択する方も多い。

ツアーコンダクターの仕事は、「旅行先で生じる予期せぬ事態(パスポート紛失・突然の体調不良・フライトキャンセル)の対応力」「グループ旅行者の多様なニーズへの対応力」「旅行先の文化・歴史への深い知識」が求められます。添乗業務では世界中を旅することができる一方、常にグループの安全管理・スケジュール管理の責任を負う精神的プレッシャーも伴います。インバウンド観光の拡大に伴い、日本各地(東京・京都・大阪以外の「ディープな地方」)での外国語対応ガイドのニーズが急増しており、地方への転職・移住を検討するなら「地域通訳案内士」資格が特に有効です。

  • ツアーコンダクター(TC):パッケージツアー添乗・日程・緊急対応
  • 国内旅程管理主任者:国内ツアーの旅程管理資格
  • 総合旅程管理主任者:海外ツアーの旅程管理資格
  • 通訳案内士(全国・地域):外国人観光客向け公的資格ガイド
  • フリーランス添乗員:派遣・日当制の柔軟な働き方

旅行業界の年収と給与水準

旅行業界の年収は、勤務先(大手・中小・独立系)・職種・インバウンド対応の有無によって大きく異なります。

職種別年収相場と旅行業の薄利構造

旅行業界の職種別年収相場(2026年)として、旅行カウンタースタッフ(一般):280〜380万円、ツアープランナー(担当者):320〜450万円、法人旅行営業:350〜550万円、MICE担当(シニア):450〜650万円、ランドオペレーター担当:300〜450万円、ツアーコンダクター(フリーランス):日当7,000〜15,000円程度が一般的です。旅行業界は「薄利多売」構造が根強く、他のサービス業・小売業と比べて給与水準が低い傾向があります。特に地方の中小旅行会社では300万円台が一般的です。

一方で、①「インバウンド専門エージェント・ラグジュアリートラベル特化の旅行会社」では年収500〜800万円超のポジションもあります。②「MICE・コーポレートトラベルマネジメント(CTM)の専門家」は年収450〜700万円程度で比較的高収入です。③「フリーランス通訳案内士(英語・中国語)」は日当20,000〜50,000円(稼働日数によって年収差大)のケースもあります。旅行業界での収入向上のポイントは、「高単価旅行・富裕層顧客の担当」「法人・MICE部門への移行」「多言語対応によるインバウンド専門家としてのブランディング」の3つです。

  • 旅行カウンタースタッフ:280〜380万円
  • ツアープランナー:320〜450万円
  • 法人旅行営業:350〜550万円
  • MICE担当(シニア):450〜650万円
  • インバウンド専門エージェント:500〜800万円超のポジションも
  • フリーランス通訳案内士:日当20,000〜50,000円(稼働次第)
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旅行業界への転職に必要な資格とスキル

旅行業界への転職では、資格取得が採用の評価を高める重要な要素となります。

旅行業務取扱管理者資格と他の有利な資格

旅行業界の「唯一の国家資格」が旅行業務取扱管理者です。種類として、①「国内旅行業務取扱管理者」——国内旅行のみを扱う旅行業者の場合に必要。試験は毎年9月頃実施(観光庁)、合格率30〜40%程度で比較的取得しやすい資格です。②「総合旅行業務取扱管理者」——国内・海外の旅行を扱う旅行業者の場合に必要。海外旅行の法令・約款・実務が加わり難易度が上がり、合格率10〜15%程度。③「旅程管理主任者(旅程管理業務研修修了者)」——ツアーコンダクター・添乗員として就業するために必要な研修修了証。旅行業協会(JATA・ANTA)が主催する研修(国内:1日程度・海外:数日程度)を修了することで取得できます。

旅行業界への転職で評価されるその他のスキル・資格として、①「語学力(英語TOEIC 700点以上・中国語HSK 4〜5級・韓国語TOPIK中級以上)」——インバウンド観光の急成長に伴い、多言語対応スタッフの需要が急増しています。②「通訳案内士(英語・中国語)」——外国人旅行者への公的ガイド資格。③「地理検定・日本地理能力検定」——旅行地理の知識を証明する資格。④「ツアーコーディネーター・旅行コンシェルジュ資格(各旅行会社の社内認定)」——一部の旅行会社では独自の社内認定資格を設けています。⑤「ITパスポート・デジタルマーケティングスキル(SEO・SNS運用)」——旅行比較サイト・旅行ブログの運営・動画コンテンツでの旅行情報発信など「旅行×デジタル」の組み合わせスキルが注目されています。

  • 国内旅行業務取扱管理者:国内旅行専門の国家資格(合格率30〜40%)
  • 総合旅行業務取扱管理者:国内外旅行対応の国家資格(合格率10〜15%)
  • 旅程管理主任者(TC研修修了):添乗員・ツアーコンダクターに必要
  • 通訳案内士(英語・中国語):外国人旅行者向けガイドの公的資格
  • 語学力:英語TOEIC 700点以上・中国語HSK 4〜5級が評価される

旅行業界への転職活動の進め方

旅行業界への転職は業界特化の転職エージェントと自己PRの工夫が成功のカギです。

転職エージェントの活用と自己PR戦略

旅行業界への転職に有効な転職サービスとして、①「リクルートエージェント・doda(総合転職エージェント)」——旅行・観光業界の求人を幅広く保有。②「観光業・旅行業専門の求人サイト(観光HR・旅行業界.com等)」——旅行・観光業界に特化した求人情報が集まっており、業界特有の情報(旅行会社の特性・待遇)も確認できます。③「マイナビ転職・エン転職(総合求人サイト)」——旅行会社の求人は比較的多く掲載されており、直接応募も可能。④「JTB・HIS・近畿日本ツーリスト等の大手旅行会社の公式採用サイト」——大手の中途採用はポジションごとの採用も行っており、専門職(MICE・インバウンド等)は直接応募が効果的です。

自己PR戦略のポイントとして、①「旅行経験の具体的なストーリー」——単に「旅行好き」では不十分で、「海外●カ国訪問・〇の文化に精通・現地言語でのコミュニケーション経験」など具体的な内容が評価されます。②「旅行業の課題認識を示す」——「旅行業の収益構造」「OTAとリアル旅行代理店の競争」「インバウンド市場の成長」を理解した上で「自分がどう貢献できるか」を語れると評価が高まります。③「未経験の場合は旅行業務取扱管理者資格の取得をアピール」——転職活動前に国内旅行業務取扱管理者(または総合)を取得して応募するのが最も有効なアクションです。④「旅行ブログ・SNS・YouTube」——旅行先の情報発信をしている場合、「コンテンツ力・情報収集力・多言語対応力」のポートフォリオとして活用できます。

  • 総合エージェント:リクルート・doda(幅広い求人)
  • 業界特化サイト:観光HR・旅行業界.comなど
  • 旅行業務取扱管理者資格の取得:未経験転職の最強アクション
  • 旅行経験の具体化:国数・言語・特定地域の深い知識をアピール
  • 旅行ブログ・SNS:情報発信力のポートフォリオとして活用

インバウンド観光・着地型ツーリズムへの転職機会

2026年現在、旅行業界で特に需要が高いのが「インバウンド観光」関連職です。①「インバウンドツアーオペレーター(受入観光業)」——外国人旅行者が日本を旅する際のツアー手配・ガイド・体験コンテンツを提供する会社。英語・中国語のネイティブ・バイリンガル人材の需要が高く、地方への移住・Uターン転職との相性も良好です。②「DMO(観光地域づくり法人)・観光協会・自治体観光課」——地域の観光資源を活用したインバウンド誘致・プロモーションを担う公的・準公的機関への転職。民間旅行会社・宿泊業・広告代理店からの転職者が増えています。③「JNTO(日本政府観光局)・観光庁関連職」——インバウンド観光政策・プロモーションを担う公的機関。民間経験者の中途採用も行われており、旅行業・ホテル業・メディア経験者が活躍しています。

「着地型観光・体験ツーリズム」の分野では、旅行者が「モノを買う旅行」から「体験を買う旅行」にシフトしており、「農業体験・伝統工芸・文化体験・アドベンチャーツーリズム・スポーツツーリズム」など体験コンテンツの企画・運営職が急増しています。移住×旅行業という観点では、地方でインバウンド向け体験ツアーを立ち上げるスタートアップへの転職・起業も選択肢となります。これらのポジションでは、「現地の文化・歴史の深い知識」「外国語(英語)でのガイディング力」「SNS・デジタルマーケティングでの集客力」が核となるスキルです。

  • インバウンドツアーオペレーター:外国人旅行者向けツアー手配・ガイド
  • DMO・観光協会:地域観光資源を活用したインバウンド誘致
  • JNTO・観光庁:インバウンド観光政策・プロモーション
  • 着地型観光・体験ツーリズム:農業・伝統工芸・アドベンチャー体験企画
  • 地方スタートアップ:インバウンド体験ツアーの起業・移住×旅行業

よくある質問

Q

旅行業界は未経験でも転職できますか?

A

可能です。国内旅行業務取扱管理者資格を取得してから応募すると採用可能性が大幅に高まります。語学力(英語・中国語)・接客経験・旅行経験があればさらに有利です。大手旅行会社(JTB・HIS等)は中途採用も積極的に行っており、未経験者向けポジションもあります。

Q

旅行業の年収は低いと聞きますが、年収を上げる方法はありますか?

A

旅行業全般の給与水準は低めですが、①法人旅行・MICE部門への異動(年収450〜650万円以上)②インバウンド専門エージェント(英語・中国語対応で高年収)③フリーランス通訳案内士(高稼働で年収向上)などの選択肢があります。旅行業から航空会社・ホテル・コンサルへの転職で給与をアップさせるキャリアパスも有効です。

Q

旅行業界の転職でおすすめの転職エージェントはどこですか?

A

総合エージェント(リクルートエージェント・doda)に加え、観光・旅行業界特化の求人サイト(観光HR・旅行業界.com)が有効です。また、JTB・HIS・近畿日本ツーリスト等の大手は公式採用サイトから直接応募することもできます。複数のチャネルを並行して活用することを推奨します。

この記事を書いた人

転職・キャリア専門メディア 編集部

転職エージェントLab 編集部

転職エージェントLab編集部は、人材業界出身の運営者が中心となり、実際の業界経験をもとに転職エージェントの情報を調査・発信しています。読者が自分に合ったエージェントを選べるよう、各サービスの特徴・求人実績を中立な視点でまとめています。

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