書類・応募でのNG行動(8選)
採用担当者が最初に目にするのが書類です。書類の時点でNGがあると、どんなに優秀な人でも面接機会すら得られません。
NG①:職務経歴書に「業務内容の羅列」しか書いていない
「○○会社でシステム開発を担当していました」「○○部門で営業活動を行いました」という業務内容の羅列は、採用担当者にとって最も読みたくない職務経歴書の代表例です。
採用担当者が知りたいのは「何をしたか(業務内容)」ではなく「何を成し遂げたか(実績・成果)」です。「新規顧客開拓で月間売上を前年比130%に改善し、チームの予算達成に貢献した」のように成果を具体的に書くことが正解です。
NG②:同じ書類を使い回す「コピペ応募」
すべての企業に同じ志望動機・自己PRを使い回すのは、採用担当者に「うちの会社に特別な関心はない」というメッセージを送っているのと同じです。
特に志望動機は「なぜこの会社なのか」が伝わる内容に変える必要があります。企業のIR情報・採用ページ・ニュースを最低30分調べて、その企業ならではのキーワードを志望動機に盛り込みましょう。
NG③:実績の数字が「大げさすぎる」または「曖昧すぎる」
「売上を大幅に改善した」は曖昧すぎて採用担当者に響きません。一方で「売上を500%改善した」のような信じがたい数字も怪しまれます。
正直な数字と具体的なコンテキストが重要です。「10名のチームを率いて、KPI達成率を前年比115%に改善した」のように、規模感が伝わる数字と具体的な状況を組み合わせましょう。
NG④:応募先が多すぎて、各社の研究がおざなりになる
月に30〜50社に応募する「数打ちゃ当たる」戦略は、1社ずつへの熱量が下がり結果的に書類通過率が低くなります。採用担当者は多くの応募書類を見るため、「とりあえず応募した書類」はすぐわかります。
月に応募する企業数は15〜20社程度に絞り、各社の研究を30〜60分かけて行い、応募書類をカスタマイズする方が書類通過率は上がります。
NG⑤:転職理由が「ネガティブそのまま」
「残業が多かった」「上司との関係が悪かった」「給与が低かった」という退職理由をそのまま書いてはいけません。これらはどの職場でも起こりうることであり、採用担当者に「うちに来ても同じことで辞めるのでは」という不安を与えます。
ネガティブな退職理由は「ポジティブな転職動機」に言い換えましょう。「より成長できる環境を求めて」「専門性を深められる職場へ移りたい」のように、前向きな理由として表現します。
NG⑥:写真がスマートフォンの自撮り・私服・暗い場所で撮影
履歴書の写真は第一印象を決める重要な要素です。スマートフォンの自撮り、私服での撮影、暗い場所での撮影は「自分の印象管理に無頓着」と評価されます。
転職活動用の証明写真はスタジオでの撮影(3,000〜6,000円)が理想的です。スーツ着用、清潔な身なり、明るい背景、正面顔が基本です。
NG⑦:応募書類の誤字・脱字を未確認のまま提出
「本気で入社したい企業に誤字・脱字のある書類を送る」——これは採用担当者に「仕事が雑な人」という印象を与えます。書類を提出する前は必ず3回以上の校閲を行い、できれば他人に確認してもらいましょう。
特に企業名・担当者名の誤字は致命的です。「株式会社○○御中」の企業名が間違っている書類は、他社への使い回しが透けて見えます。
NG⑧:希望年収を「前職の給与明細通り」に記入する
希望年収欄に記入する際、現在の額面給与をそのまま書く人が多いですが、これは機会損失です。転職は年収アップのチャンスであり、相場を把握した上で「希望年収」を設定すべきです。
転職エージェントに「私のスキル・経験で市場相場は何万円ですか」と確認し、その相場か少し上の希望年収を記入するのが正解です。「前職と同等」では、相場より低い条件を自ら提示することになりかねません。
面接でのNG行動(10選)
面接は採用担当者が「一緒に働きたいか」を判断する場です。以下のNG行動は、スキルや経験を持ちながらも落選する最大の原因です。
NG⑨:遅刻・連絡なしのドタキャン
当然ですが、面接への遅刻や無断キャンセルは採用活動から即除外対象です。面接は採用担当者・面接官が業務時間を割いて準備しています。万が一遅刻する場合は必ず事前連絡(電話)を入れましょう。
面接場所には10〜15分前に到着するのがマナーです。ただし早すぎる到着(30分以上前)も、受付係の負担になるため好ましくありません。
NG⑩:志望動機を「前職への不満」から語り始める
「前の会社でやりたいことができなかったので、御社に興味を持ちました」という志望動機は、採用担当者に「また同じことで辞めるかもしれない」という不安を抱かせます。
志望動機は「この会社・この仕事を通じて何を実現したいか」という未来視点で語りましょう。前職の話は「前職での経験を活かして御社でこう貢献したい」という形でプラスの文脈に組み込みます。
NG⑪:「御社について何でも教えてください」レベルの逆質問
面接の最後の「何か質問はありますか」という逆質問タイムで、事前調査で分かることを聞くのはNGです。採用担当者に「うちの会社を何も調べてきていない」という印象を与えます。
逆質問は事前に企業研究をした上で「IR資料を拝見したところ○○事業に注力されているようですが、この職種でその戦略にどう貢献できますか」のように、調査済みであることを示す質問をしましょう。
NG⑫:他社の選考状況を「どこにも受けていません」と嘘をつく
「他社の選考状況はいかがですか」という質問に「御社だけ受けています」「どこにも受けていません」と嘘をつくのは逆効果です。採用担当者は他社と比較検討しながら転職活動することを当然のことと理解しています。
「○○社と□□社の選考が進んでいます。御社が第一志望ですが、来週中に返事が必要な会社もあるので、可能であれば選考を早めていただけますか」というように正直に伝え、逆にスケジュール調整の交渉に使いましょう。
NG⑬:給与・休日の話を最初の面接から聞く
1次面接で最初から「年収はいくらですか」「残業は何時間ですか」「有休は取れますか」と聞くのは、採用担当者に「条件だけを気にしている人」と思われます。
待遇・条件の確認は内定後のオファー面談が最適なタイミングです。1次・2次面接では「この仕事でどう貢献できるか」「この会社で何を成し遂げたいか」という観点での会話を中心にしましょう。
NG⑭:前職の悪口・愚痴を言う
面接で前職の批判をするのは転職活動の最もやってはいけないNGの一つです。採用担当者は「今後この人は我々の会社の悪口も言うかもしれない」と判断します。
「前職では○○という課題があり、それを解決するためのスキル・環境を求めて転職を決意しました」のように、前職の批判ではなく「自分の成長のための転職」という文脈で語りましょう。
NG⑮:自分の話を一方的にしすぎて面接官の質問を遮る
面接は「会話」です。面接官の質問を最後まで聞かずに話し始めたり、1つの質問に5分以上かけて延々と話し続けるのはNGです。
面接での回答は1分〜2分(200〜400字相当)が目安。面接官が追加の質問をすれば詳しく話す、というキャッチボールを意識しましょう。
NG⑯:スマートフォンを机の上に置く・面接中に見る
面接中にスマートフォンを机の上に置いておくだけで、採用担当者に「面接に集中していない」という印象を与えます。もちろん面接中にスマートフォンを確認するのは論外です。
面接室に入る前にスマートフォンをサイレントモードにしてカバンにしまい、面接中は取り出さないことが基本マナーです。
NG⑰:「特にありません」「ありません」で終わる逆質問
「何か質問はありますか」に対して「特にありません」と答えるのは、入社意欲の低さを示すNGです。面接の最後の逆質問タイムは「この会社で働く姿が想像できているか」を示す最後のアピール機会です。
「入社後に最初に担当する業務はどのようなものですか」「チームの課題として、新しいメンバーに期待する役割はどのようなものですか」など、入社後の自分を想像した質問を2〜3つ準備しましょう。
NG⑱:服装・身だしなみが場にそぐわない
「服装自由」「私服可」と書いてある面接でも、過度にカジュアルな服装(ジーンズ・サンダル・アロハシャツ等)はNGです。企業文化によっては私服でも清潔感のあるビジネスカジュアルが望ましい場合があります。
迷ったらスーツまたはビジネスカジュアル(ジャケット+スラックス)が無難です。IT・スタートアップ系の場合は服装より清潔感を意識しましょう。
どのエージェントを選ぶべきか迷っていますか?
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エージェント・転職サービスとのやり取りでのNG行動(6選)
転職エージェントのキャリアアドバイザーとの関係も、転職成功に大きく影響します。エージェントに「この人は大切にしたい」と思ってもらえる行動をとることが重要です。
NG⑲:エージェントへの連絡を無視する・返信を後回しにする
エージェントから求人紹介や面接日程調整の連絡が来たのに、数日間返信しないのはNGです。キャリアアドバイザーは複数の求職者を担当しており、反応が遅い人への優先度は自然と下がります。
エージェントへの返信は遅くとも24時間以内が目安。すぐに返答できない場合も「確認中です」とひとまず連絡を入れることで、誠実な印象を与えられます。
NG⑳:エージェントに嘘の情報を伝える
現年収・職歴・保有資格などについて、エージェントに誇張した情報を伝えるのは絶対にNGです。内定後に経歴確認(リファレンスチェック)や入社書類の提出で事実と異なることが発覚した場合、内定取り消しになることがあります。
エージェントはあなたの味方です。現状の正確な情報を伝えることで、あなたの状況に合った求人・アドバイスを提供してもらえます。
NG㉑:複数エージェントを使っていることを隠す
複数の転職エージェントに登録すること自体は問題ありません。むしろ推奨されます。ただし、同じ求人に複数のエージェント経由で重複応募すると、企業側に「管理できない人」という印象を与えます。
複数エージェントを利用していることをそれぞれのアドバイザーに正直に伝え、重複応募を防ぐための管理をしっかり行いましょう。
NG㉒:内定後に急に連絡が取れなくなる
内定をもらった後、他社に決めた場合でも、内定辞退の連絡を丁寧に入れることが重要です。無視したり、急に連絡が取れなくなる行動は、業界内での評判に影響することもあります。
転職業界はネットワークでつながっています。今後の転職活動でも同じエージェントや採用担当者と縁があることを意識し、丁寧な対応を心がけましょう。
NG㉓:エージェントのアドバイスを全て無視する
転職エージェントのキャリアアドバイザーは、転職市場の最前線で多くの転職事例を見ているプロです。「書類のこの部分を改善してください」「この企業への志望動機をもっと具体的にしてください」というアドバイスを全て無視して自己流を貫く人は、転職成功率が低下します。
もちろんアドバイスすべてに従う必要はありませんが、プロの意見として真剣に検討し、「なぜそうアドバイスしているのか」を聞いた上で取捨選択しましょう。
NG㉔:「紹介された求人は全部受けます」という姿勢
エージェントから紹介された求人を断ることに遠慮して「全部受けます」という姿勢は、かえって時間と労力を無駄にします。転職軸に合わない求人への応募は、書類作成・面接準備の工数だけ増えて成果が出ません。
「転職軸に合わない理由」を丁寧に伝えてお断りする方が、アドバイザーに自分の希望を正確に理解してもらえ、より精度の高い求人紹介につながります。
内定後・入社前後でのNG行動(6選)
内定をもらってから実際に入社するまでのフェーズにも、注意すべきNG行動があります。ここでの失敗は内定取り消しや入社後の信用失墜につながります。
NG㉕:内定承諾後に他社から内定が出て急に辞退する
内定承諾書にサインした後で他社の内定を受けて辞退するのは、法的に問題ありませんが倫理的には問題のある行動です。採用担当者は内定承諾を受けて入社準備(席・PC・社員証等)を始めています。
複数社の内定が重なりそうな場合は「承諾の前」に比較・検討し、一度承諾した企業を簡単に辞退しないよう注意しましょう。迷っている場合は承諾期限の延長を交渉する方が誠実です。
NG㉖:前職の引き継ぎをせずに急に退職する
転職先が決まって気が緩み、前職での業務引き継ぎを疎かにする人がいます。しかし同じ業界内では人間のつながりがあり、前職での評判は転職先に伝わることがあります。
退職時の引き継ぎは丁寧に、書面でも残す形で行いましょう。「あの人は辞め方が悪かった」という評判を作らないことが、長期的なキャリアを守ります。
NG㉗:入社後にすぐ「前職ではこうだった」を連発する
新しい職場に入ってすぐ「前の会社ではもっとこういうやり方をしていた」「前職ではこの手順は不要だった」と言い続けるのは、周囲から嫌われる最速の方法です。
入社後3〜6ヶ月は「学ぶ姿勢」と「観察」が最優先です。職場の文化・ルール・人間関係を理解してから改善提案を行うことで、信頼を積み重ねながら変化を起こせます。
NG㉘:試用期間中に勤怠が乱れる・遅刻が続く
試用期間中は採用担当者・上司が「本当にこの人を正式採用して良いか」を観察しています。遅刻・早退・無断欠席が続くと試用期間終了時に本採用拒否になるケースもあります。
入社後3ヶ月は特に勤怠管理を徹底し、体調管理にも注意を払いましょう。
NG㉙:入社後の不満を在籍中にSNSに書き込む
「新しい職場が思っていたのと違う」という不満をSNSに書き込む行動は、現代の転職においての大きなリスクです。会社・同僚に関する投稿は特定されるリスクがあり、最悪の場合は懲戒処分の対象になります。
職場への不満はSNSではなく、信頼できる友人・家族への相談、または転職エージェントへの相談で解消しましょう。
NG㉚:入社後すぐに次の転職活動を始める
「入社してみたら思っていたのと違った」からといって、入社3ヶ月以内に転職活動を始めるのは慎重に検討すべきです。短期在籍歴は職務経歴書に傷をつけ、次の転職で「またすぐ辞めるのでは」という懸念を持たれます。
入社後6ヶ月〜1年は職場環境への適応期間として、まず業務に集中することをおすすめします。本当に職場ミスマッチがある場合は、転職エージェントに相談しながら慎重に判断しましょう。
NG行動を避けるためのまとめ:採用される人の共通点
ここまでのNG行動30選を裏返すと、採用される人の共通点が見えてきます。採用担当者が「一緒に働きたい」と感じる人材の特徴を整理します。
採用される人の5つの共通点
採用担当者・転職エージェントへの取材から見えた「採用される人」の共通点を紹介します。
第一に「自己分析が深い人」です。なぜ転職したいのか・何を実現したいのかが明確で、その一貫したストーリーを書類・面接で伝えられる人は採用率が高いです。
第二に「相手への敬意を示せる人」です。面接官・エージェントへの礼儀正しい対応、遅刻しない、返信が早いなど基本的なマナーが徹底できている人は信頼されます。
第三に「成果を具体的に語れる人」です。曖昧な表現ではなく、数字や具体的なエピソードで実績を説明できる人は採用担当者の記憶に残ります。
第四に「入社意欲を行動で示せる人」です。企業研究を深くして質問を準備する、面接後にお礼メールを送る、という行動が入社意欲を伝えます。
第五に「長期的に活躍するビジョンを持っている人」です。「1年後・3年後・5年後にこの会社でこう成長したい」というビジョンを語れる人は、採用担当者に「長く働いてくれそう」という安心感を与えます。
転職エージェントに相談してNG行動を事前にチェック
今回紹介した30のNG行動は、転職エージェントのキャリアアドバイザーに事前チェックしてもらうことで防げます。書類の添削・面接の模擬練習・アドバイスをすべて無料で受けられるのが転職エージェントの大きな強みです。
自分の書類・面接の準備にNGがないか、プロの目で確認してもらいましょう。特に初めての転職の場合は、1人で進めるより転職エージェントと二人三脚で進める方が成功率が大幅に上がります。