転職の履歴書と職務経歴書の違い
転職書類の提出時に混同されやすい「履歴書」と「職務経歴書」の役割の違いを最初に確認しましょう。
履歴書の役割
履歴書は「客観的な個人情報の証明書」です。氏名・住所・学歴・職歴・資格・志望動機などの事実を記載します。フォーマットが決まっており、虚偽記載は内定取り消しや懲戒の原因になります。
職務経歴書の役割
職務経歴書は「これまでの仕事経験の詳細・実績をアピールする書類」です。書式は自由で、仕事の内容・成果・スキルを具体的に記述します。転職活動ではこちらのほうが採用判断に大きく影響します。
履歴書は「事実の確認」、職務経歴書は「能力・実績のアピール」という位置づけです。
転職履歴書の書き方:項目別解説
履歴書の各項目の正しい書き方を解説します。
顔写真
スーツ着用・白または薄い色の背景・3ヶ月以内に撮影したものが原則です。スマートフォンのセルフィーや私服での写真は不適切です。証明写真機か写真館での撮影を推奨します。
サイズは縦4cm×横3cmが標準です。デジタル提出の場合はJPEG形式で200KB以下が一般的です。
学歴
最終学歴のみ書けばいいというのは誤りです。転職の履歴書では「高等学校卒業」から記載するのが一般的です(義務教育は記載不要)。
記載例:「2015年3月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 卒業」。在学中の場合は「20XX年3月 卒業見込み」と書きます。
- ●高等学校:「入学」「卒業」を明記
- ●大学・短大・専門学校:「入学」「卒業」を明記(中退の場合も「中途退学」と正直に記載)
- ●大学院:修士・博士の別と専攻を記載
- ●留学経験:大学付属留学は「〇〇大学付属語学学校に短期留学(○ヶ月)」と記載可能
職歴
すべての職歴を正直に記載します。アルバイト・パートは基本的に不要ですが、長期間(半年以上)のアルバイト・契約社員経験は記載したほうが空白を説明しやすい場合があります。
記載例:「2018年4月 株式会社○○ 入社」「2022年3月 同社 退職(一身上の都合により)」。退職理由は「一身上の都合により」か「会社都合により」で統一します。
- ●会社名:正式名称を記載(株式会社○○→(株)○○と略さない)
- ●入社・退職年月:年号は西暦または和暦で統一する(混在NG)
- ●現職の場合:退職欄に「現在に至る」と記載し、その下に「以上」と書く
- ●転職回数が多い場合:すべて記載する(省略は経歴詐称と見なされる)
資格・免許
取得年月と正式名称で記載します。運転免許は「普通自動車第一種運転免許(AT限定)」のように正確に記載します。「英検2級」のような略称は「実用英語技能検定2級」と書くのが正式ですが、略称でも許容されることが多いです。
受験中・勉強中の資格は「○○取得に向けて勉強中」と記載できますが、取得見込みの根拠がない場合は書かないほうが無難です。
志望動機
転職の履歴書の志望動機欄は200〜400字が目安です。「なぜ転職したいか」「なぜこの会社か」を簡潔に記載します。職務経歴書の志望動機と矛盾しないよう注意してください。
コピー&ペーストで全企業に同じ内容を使うのはNGです。必ず応募先ごとにカスタマイズしましょう。
手書きとPC入力どちらが良いか
履歴書は手書きとPC入力どちらでも基本的に構いません。ただし状況によって使い分けが必要です。
PC入力(デジタル作成)を選ぶ場合
企業からの指定がない場合、現在はPC入力での提出が主流です。読みやすく、複数応募での使い回しもしやすい(企業ごとに志望動機のみ変更)のが利点です。
IT系・外資系・スタートアップはPC入力が当たり前と見なされています。
手書きを選ぶ場合
「手書きでお願いします」と指定されている企業や、伝統的な日本の大企業・老舗企業への応募では手書きが好まれる場合があります。手書きの場合は丁寧に、修正液は使わず、誤記は最初から書き直すのが原則です。
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転職エージェントナビを無料で確認する転職履歴書でよくあるミス
- ✓❌ 年号を西暦と和暦を混在させる → 西暦か和暦どちらかに統一する
- ✓❌ 会社名を略称で書く((株)、㈱など)→ 正式名称(株式会社)を使う
- ✓❌ 職歴に空白期間がある → 離職中の場合「求職活動中」「スキルアップのため自己研鑽」などを記載
- ✓❌ 修正液・修正テープを使う(手書きの場合)→ 誤記は最初から書き直す
- ✓❌ 志望動機を全企業で同じにする → 応募先ごとにカスタマイズが必須
- ✓❌ 顔写真が古い・カジュアルすぎる → 3ヶ月以内・スーツ着用で撮影