転職回数が「多い」と判断される基準
採用担当者が転職回数について「多い」と感じる基準は、年齢・業界・職種によって異なります。一般的な目安を確認しましょう。
年代別の転職回数の目安
採用市場での「転職回数が多い」の定義は絶対的なものではなく、年齢との相対評価です。
- ●20代(20〜29歳):3回以上で「やや多い」、4回以上で「多い」と見られやすい
- ●30代(30〜39歳):4回以上で「やや多い」、5回以上で「多い」と見られやすい
- ●40代(40〜49歳):5回以上で「やや多い」、6回以上で「多い」と見られやすい
- ●IT・スタートアップ・外資系:業界全体として転職に寛容なため、基準がやや緩い
採用担当者が転職回数を気にする理由
採用担当者が転職回数を気にするのは主に2つの理由からです。
① 早期離職リスクの確認:「またすぐ辞めるのでは」という懸念。採用・教育コストを回収する前に辞められると会社の損失になるため。
② 適応力・人間関係への疑問:「職場環境に馴染めない人なのでは」という懸念。ただしこの判断は面接でのコミュニケーションで大きく覆せます。
転職回数が多い人の面接での正しい伝え方
転職回数が多い場合、面接での説明の仕方が合否を大きく左右します。採用担当者が納得する伝え方を身につけましょう。
各転職に「一貫したストーリー」を作る
複数の転職歴があっても、それぞれの転職に理由があり、現在の応募につながるストーリーがあれば納得感を持ってもらえます。
例:「1社目でマーケティングの基礎を学び、2社目でデジタル広告の実務を積み、3社目でSNS運用の実績を作り、現在は総合的なWebマーケターとして御社で戦略立案から実施まで担当したいと考えています」
転職ごとに「得たもの」を明確にする
採用担当者が最も安心するのは、「各転職でスキルが積み上がっている」ことが分かるときです。転職ごとに「その職場で何を学び、どんなスキルを得たか」を1〜2行で整理しておきましょう。
逆に「合わなかったから辞めた」「なんとなく違うと思った」などの理由を複数回繰り返すと、一気に説得力を失います。
在籍期間が短い場合の説明
1年未満の在籍が複数ある場合は、その理由を正直かつ前向きに説明する準備が必要です。
病気・介護・企業都合(倒産・リストラ)などやむを得ない事情は正直に伝えてOKです。短期離職の中でも「この経験で○○を学んだ」という学びを示せると印象が和らぎます。
転職回数が多くても評価してくれる企業の特徴
転職回数が多い方でも積極的に採用している企業・業界があります。転職活動ではこうした企業を優先的に狙うことも一つの戦略です。
転職に寛容な企業・業界
- ●ITベンチャー・スタートアップ(スキルと実績を重視、転職回数より成果を評価)
- ●外資系企業(ジョブ型雇用で転職が一般的、回数よりキャリアの中身を見る)
- ●コンサルティング会社(多様な経験を武器にできる場合がある)
- ●人材業界・転職支援業界(転職経験者に共感できると評価されることも)
- ●中小企業・ベンチャー(即戦力を求める場合に、多様な経験が評価される)
転職エージェントを活用して転職回数に寛容な企業を探す
転職エージェントに「転職回数が○回あること」を正直に伝えることで、転職歴が多くても採用実績のある企業・求人を紹介してもらうことができます。
エージェントは企業の採用基準を把握しているため、転職回数がネックになりにくい企業に絞って紹介を受けることが効率的です。
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転職エージェントナビを無料で確認する転職回数が多い人の職務経歴書の書き方
職務経歴書の書き方でも、転職回数の多さをカバーすることができます。
- ✓在籍企業ごとに「担当した仕事・実績・スキル」を必ず記載する(在籍期間が短くても何かを得ていることを示す)
- ✓転職理由は職務経歴書には書かない(面接で聞かれたときに口頭で説明する)
- ✓「キャリアサマリー」欄を冒頭に設け、経歴全体を通じて一貫したスキル・専門性を示す
- ✓スキル・ツール・資格のリストを明記して、多様な職場経験から得た実力を可視化する
- ✓在籍期間が短い企業でも「その期間に何をしたか」を必ず書く(空白に見せない)