広報・PR・IR職の種類と転職市場
コーポレートコミュニケーション職は複数のポジションに分類されます。
インハウス広報(コーポレートPR)
自社の企業ブランド・製品・サービスのメディア露出・プレスリリース・記者会見・危機対応を担います。スタートアップ広報は経営者のPR支援・採用広報・資金調達発表も含む幅広い業務が特徴です。年収450〜900万円(大手企業・上場スタートアップは1,000万円超も)が相場です。
PR会社・PRエージェンシー
複数クライアントのPR戦略立案・メディアリレーション・コンテンツ企画・イベント運営を担います。多様な業種・業界の経験が積める反面、クライアント対応の重複・長時間労働が課題です。年収350〜700万円が相場です。シニアコンサルタント・PRディレクターは800万円超も可能です。
IR(Investor Relations・投資家向け広報)
上場企業・IPO準備企業の決算説明会・個人投資家説明会・機関投資家対応・統合報告書・コーポレートガバナンス対応を担います。財務知識と対外コミュニケーション力の両方が求められます。年収600〜1,100万円(IR部長は1,300万円超)が相場です。
パブリックアフェアーズ(PA)・政府渉外
行政・規制当局への渉外・政策提言・ロビー活動を担います。元官僚・政策通のキャリア形成に向いています。外資系企業・業界団体・政策コンサルで需要が高く、年収700〜1,400万円が相場です。
PR会社からインハウス広報への転職
PR会社から企業内広報への転職は多くのPR担当者が検討するキャリアステップです。
転職のタイミングと準備
PR会社経験3〜7年で「戦略立案・メディアリレーション・クリエイティブ」の実力が身についた段階が転職適期です。スタートアップ広報は「ゼロからメディア露出を作った経験」「採用広報・ソーシャルメディア運用」のスキルが特に評価されます。転職先を選ぶ際は「広報が経営に近い立場かどうか」「一人広報か組織広報か」を確認することが重要です。
年収交渉の注意点
PR会社からインハウス転職では、多くの場合クライアント数が減る分・年収が横ばいまたは微増程度になることが多いです。ただしスタートアップのIPO・M&A関連のタイミングで広報責任者として入社する場合は、ストックオプション付与で総報酬が大幅に高くなるケースがあります。
広報・IR転職で評価されるスキルとポートフォリオ
採用担当者が広報・IR職に求めるスキルと実績の示し方を解説します。
- ✓掲載実績:主要メディア(日経・朝日・TV等)への掲載件数・リーチ数・AVE(広告換算値)
- ✓危機対応経験:炎上・不祥事対応の実績(匿名化して説明)
- ✓IR実績:決算説明会への準備・統合報告書の作成経験・アナリスト評価の変化
- ✓採用広報:採用ブランディング・社員インタビュー記事・SNSアカウント運用実績
- ✓SNS・メディア運用実績:フォロワー数増加率・エンゲージメント率の数値
- ✓記者・メディアとのリレーション:担当媒体名・記者とのネットワーク