複数エージェントを並行利用すべき理由
転職エージェントを複数利用する主な理由は、「求人数・求人の質」「担当者の質」「情報の多様性」の3点です。
エージェントによって持っている求人が違う
転職エージェントは企業と独自の契約を結んで求人を保有します。doda・リクルートエージェントは総合型で求人数が多いですが、ITに強いギークリー・Findy、外資系に強いJACリクルートメント・ロバートウォルタースなど、業界特化型エージェントは独自の求人を多数持っています。
同じ求人でも、エージェントによって「推薦強度(企業へのアピール力)」や「エージェントが持つ企業担当者とのリレーション」が異なります。複数エージェントから同じ企業に応募することで、より強い推薦を受けられるエージェント経由での選考が有利になることもあります。
担当者の質・相性は登録してみないとわからない
同じエージェント会社でも、担当者によってスキル・知識・熱意は大きく異なります。「Aエージェントで最初に付いた担当者が的外れな求人ばかり紹介してくる」ということもあります。複数社に登録することで、相性の良い担当者・自分の希望を正確に理解してくれる担当者を見つけやすくなります。
企業研究・年収交渉の情報収集に使える
各エージェントの担当者は異なる企業情報・採用傾向情報を持っています。同じ企業の求人について複数のエージェントから情報を集めることで、「その企業が本当に求めている人物像」「面接の通過ポイント」「年収交渉の余地」などをより立体的に把握できます。
何社のエージェントを同時利用すべきか
一般的なおすすめは「2〜5社」の同時利用です。1社は求人の偏りリスクがあり、6社以上は管理負担が大きくなりすぎます。
おすすめの組み合わせパターン
総合型エージェント(求人数が多い)+ 特化型エージェント(自分の業界・職種に強い)の組み合わせが最も効果的です。
- ●【基本セット】総合型2社(リクルートエージェント・doda等)+ 特化型1〜2社
- ●【ITエンジニア向け】リクルートエージェント + ギークリー or Findy + レバテックキャリア
- ●【ハイクラス向け】ビズリーチ + JACリクルートメント + doda X
- ●【20〜30代の初転職向け】マイナビエージェント + doda + 第二新卒専門エージェント(ウズキャリ等)
- ●【外資系狙い】JACリクルートメント + ロバートウォルタース + ビズリーチ
エージェントの種類と特性一覧
主要な転職エージェントを特性別に分類しました。自分の転職目的に合わせて組み合わせを選んでください。
- ●【総合型・大手】リクルートエージェント(求人数No.1)・doda(求人+サービス充実)・マイナビエージェント(20代に強い)
- ●【ハイクラス特化】ビズリーチ・doda X・JACリクルートメント・パソナキャリア
- ●【IT・Web特化】ギークリー・Findy・レバテックキャリア
- ●【外資系特化】ロバートウォルタース・マイケルページ・エンワールド
- ●【20代・第二新卒特化】ウズキャリ・就職Shop・ハタラクティブ
どのエージェントを選ぶべきか迷っていますか?
年代・職種・年収・希望条件を選ぶだけで、あなたに最適なエージェントTop3をご提案します。
並行利用の「進捗管理表」の作り方
複数エージェントを同時利用するとき、最も大切なのは「どの求人にどのエージェント経由で応募しているか」を一元管理することです。管理表なしで動くと、同じ求人への重複応募・スケジュールの混乱が発生します。
進捗管理表の基本構成(スプレッドシート推奨)
Googleスプレッドシートやエクセルで、以下の列を持つ管理表を作ることをおすすめします。1行=1求人として管理すると、応募・選考の進捗が一目でわかります。
- ●列①:企業名(企業の正式名称)
- ●列②:応募エージェント名(どのエージェント経由か)
- ●列③:担当エージェント名(担当者名)
- ●列④:応募日
- ●列⑤:現状ステータス(書類選考中・一次面接待ち・一次面接通過・二次面接・最終面接・内定・辞退等)
- ●列⑥:次のアクション予定(次の面接日・エージェントへの連絡期限)
- ●列⑦:メモ(面接での印象・懸念点・年収提示額等)
重複応募を防ぐためのルール
複数エージェントを使うと、「同じ企業に別のエージェント経由で応募してしまう」重複応募が起きるリスクがあります。企業側は重複応募を発見した場合、応募者のモラルを疑う可能性があります。これを防ぐために、以下のルールを設けましょう。
- ●ルール①:どの企業にどのエージェント経由で応募したかを管理表に即座に記録する
- ●ルール②:新しいエージェントから求人を紹介されたら、まず管理表で重複がないか確認する
- ●ルール③:直接応募(自社サイト経由)と並行してエージェント経由でも応募しない(どちらかに統一する)
エージェントへの正しい伝え方・コミュニケーション術
複数エージェントを使う際に重要なのは、各エージェントへの伝え方です。正しく伝えることで、エージェント側も最大限サポートしてくれるようになります。
複数エージェント利用を正直に伝えるべきか
結論:「複数のエージェントを利用している」ことは正直に伝えても全く問題ありません。転職市場では複数利用は一般的であり、エージェント側もそれを前提にしています。ただし「他社との競争を煽る」ような伝え方はNG。冷静・誠実な伝え方が重要です。
「他のエージェントも利用していますが、〇〇エージェントさんをメインとして活用させていただきたいと思っています。ご支援よろしくお願いします」というスタンスが理想です。
選考状況・内定状況は必ず共有する
他のエージェント経由で選考が進んでいる場合・内定が出た場合は、必ず担当エージェントに共有してください。エージェントが選考状況を把握することで、企業への推薦タイミング・面接対策のサポートをより的確にしてくれます。
また、内定が出た後に「返答期限を延ばしてほしい」という交渉が必要な場合も、エージェント経由で依頼することで企業への交渉が円滑に進みます。担当エージェントが企業の採用担当者と直接交渉してくれるためです。
- ●伝えるべき選考状況①:他社の面接が進行中(面接日程・ステータス)
- ●伝えるべき選考状況②:他社から内定が出た(内定企業・返答期限)
- ●伝えるべき選考状況③:転職活動を一時中断する予定(理由・再開時期)
- ●伝えるべき選考状況④:希望条件が変わった(年収・職種・勤務地等)
エージェントとの関係で気をつけること
複数エージェントを使う際に避けるべき行動があります。
エージェントとの良好な関係を保つことで、内定後の年収交渉・入社条件の交渉でも強力なサポートが期待できます。
- ●NG:同じ企業に複数エージェント経由で重複応募する(企業・エージェント双方から信頼を失う)
- ●NG:エージェントの連絡を無視・放置する(担当者の熱意が低下する)
- ●NG:内定辞退を当日や直前に伝える(次の転職時に利用しにくくなる)
- ●NG:過度に値切りをエージェントに押し付ける(年収交渉は「できる範囲で」の姿勢で)
並行利用の時間管理・スケジュール術
在職中に複数エージェントを同時利用する場合、時間管理が最大の課題です。仕事をしながら面接・エージェントとの面談をこなすためのスケジュール管理法を解説します。
在職中の転職活動スケジュールの組み方
基本的な時間の使い方として、「平日の昼休み:エージェントとの電話連絡」「平日夕方・土日:書類作成・企業研究」「有給休暇:面接」という切り分けをおすすめします。
- ●月曜朝:先週の応募状況・選考結果を管理表に更新
- ●平日昼休み(12〜13時):エージェントとの電話面談・選考報告
- ●平日夜(21〜23時):書類作成・企業研究・面接対策
- ●土日:職務経歴書のブラッシュアップ・自己分析の深掘り
- ●有給休暇:対面面接(面接が重なる場合は連続して有給取得)